イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)」のレビュー・感想

【本書の理論から考えて、現在のシステムが続くなら、日本経済が勢いを取り戻すことは二度とないかも知れない。】
本書は、業界のリーダーに君臨していた優良企業がつまずく理由が、よく言われる官僚主義や慢心、貧困な事業計画、近視眼的な投資などによるのではなく、「競争の感覚を研ぎすまし、顧客の意見に注意深く耳を傾け、新技術に積極的に投資」した結果であることを明らかにします。
研究のきっかけは、著者の友人の以下の言葉だそうです。
「遺伝の研究者は人間を研究対象にしない。新しい世代が現れるのは三〇年に一度かそこら、変化の因果関係を理解するには長い時間がかかる。だから、一日のうちに受精し、生...

【製造業に携わる人々必須の1冊】
優良企業であるほど、優良企業であるがゆえに失敗を犯す・・・。
それは経営者が怠けていたわけでもなく、過信していたわけでもなく、それどころか顧客の意見を真摯に受け止め、製品の改良に積極的に投資してきたハズ。。。
それなのになぜ失敗するのか??
そしてこの優良企業(たいてい大企業)を駆逐する破壊的イノベーター(たいてい零細企業)とは???
こんな一見すると摩訶不思議なおはなしが、実は当然のことであることが実に明快に理解できます。
エンジニアリング的な話やマーケティ...

【10年以上前の本が、電気自動車の今を予測する】
既存市場に新製品を投入しようと計画している企業経営者の、バイブルとすべき本である。 既存市場の既存製品での成功体験に基づく価値連鎖を突き崩すのに、どのような考え方、取り組み方があるのか明快な枠組みを示してくれる。
更に、10年以上の前にこの趣旨で推察された電気自動車を成功させるための考察が最後にある。 毎日の電気自動車に関する報道を、わくわくしながら読むことになるだろう。

【原著をお勧めします】
この本で重要なのは、なぜ大企業が disruptive innovation に負けるのかを研究したことです。著者はその理由を value network という新しい考え方で説明しています。
他の方々のレビューを「ネットワーク」で検索したのですが、その点に触れているのは一つしかありませんでした。ネットを検索しても、この本の説明は大抵「持続的」と「破壊的」の話だけです。この本が読みにくいからではないかと思います。
ところどころ、修飾関係がはっきりしません。また、「持続的」と「破壊的」も誤解を招くことばで、...
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